スカムカルチャー |
著者:秋田昌美 発行:水声社 価格:2,369円 |
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「本書で扱ったテーマは時代遅れのヒューマニティ・アート、素朴アート、ドロドロの表現主義、サタンに魅せられたヘヴィメタ、クリシェなノイズ・インダストリアルといった類のもので、斬新といより、どちらかといえば陳腐な表現に関してである。だが、こうしたものが何故か今の時代のテイストにしっくりくる。そして共通しているのは「人間」であり、それも背景のないペラペラの人間主義のもつ恐怖だ。システムなき現代社会で快楽と退屈は紙一重だ。死体のぶっきらぼうな薄笑いだけが聞えてくるようだ。」
というあとがきで締めくくられているが、まったくその通りの感想なのでそのまま引用しておく。 |
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ノイズプロジェクトMERZBOW主宰の秋田昌美著。ほかに『ボディエキゾチカ』や『アナルバロック』が有名。音楽、アート、エロティシズム文化に関する彼の批評は、主義主張でなく新しい視点から考察した文化の再構築に感じる。 |
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1997/06 putdown |