拷問の歴史 |
監修:川端 博 発行:河出書房新社 価格:2,200円 |
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明大刑事博物館で開催されたヨーロッパ拷問展で紹介されていた拷問処刑器具の図録。
この本によると、ギロチンが登場するまえの斬首処刑はナタなような剣が主流で、首を落すにはとっても高度な技術が必要だったらしい。一撃で首をはねられない執行人は逆に民衆から批難を浴びて、執行人自身が罰せられることすらあって、そんななかでフランス革命とともに脚光を浴びたギロチンは、苦痛をあたえず一発で確実に殺せる安心な処刑器具という面で、とっても人道的な装置だったんだそうな。 ちなみに斬首で落とされた頭部は、神経生理学の知見からもショック状態を引き起こす1〜2秒のあいだは地面を転がる頭にも意識はあるらしい。 ほかにも「引き伸ばし拷問台」や「親指つぶし器」、「頭蓋骨粉砕器」など見聞きしただけで痛くなってくるケッタイなシロモノが目白押しの1冊。写真が多く、解説が詳しいだけに実物をみるより迫力がある。 |
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ヨーロッパ拷問展はイタリアの中世犯罪博物館が所蔵する有史の拷問器具の展示会で、おおものはギロチンから小物はペンチまで100点以上のアイテムが公開された。 |
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1997/09 putdown |