マリファナ・ナウ

編集:マリファナ・ナウ編集会

発行:第三書館

価格:1,957円

内容密度 ★★★  
マニア度 ★★   
すごい度 ★★★  
怪しい度 ★★   
お買得度 ★★★★ 
 マリファナシリーズのなかでももっとも古く、初版が1981年というから、かなり古い。大麻を全面的に肯定するかたちで挑戦的に綴られたこの本には、70年代に白熱化した大麻解禁主義のありとあらゆる主義主張が載っており、当時の争われた大麻有害・無害説の仁義なき裁判の記録などから、いかに大麻が素晴らしく無害かつ有益なものかが熱っぽく語られている。

 おりしも1980年はポールマッカートニーの大麻所持事件があり、国民の大麻に関する感心も大きく、この本を通して大麻のなんたるかを戒めた功績は大きい。それだけに社会的波紋を呼んだ本でもあった。

 大麻解禁主義者が日本の大麻取締法がナンセンスで違法だともする根拠には大きくわけて2つあり、法そのものがGHQの傀儡であったことと、もうひとつは理学的に有害説の根拠のないことだが、たいていの場合は検挙されてからの悪あがきである。

 「タバコや酒のほうが害がある」という、こうした大麻取締法の不条理を訴え、運動化している団体も数こそ減ったもののまだまだ健在で、時代を省みないパワフルな人達を私は心から応援したい。

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第三書館の看板本。マリファナシリーズの1冊。それぞれ出版された時代背景があって一冊一冊内容も思い入れも違うんだけど、3冊ともドラッグ本のパイオニアなのでドラッグ愛好家にはバイブルになっている。これほどドラッグに関して影響力をもった本はもう二度と現れないだろうから興味がなくても一読の価値あり。
なし
 1997/03 putdown
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