チョコレートからヘロインまで |
著者:A.ワイル/W.ローセン 訳者:ハミルトン遥子 発行:第三書館 価格:1,500円 |
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Aワイル氏は常々「意識を変えるもの」を根底としてドラッグを語る。『チョコレートからヘロインまで』というタイトルにも現れているように、この本では一旦ドラッグにまつわる偏見や差別を捨てることからはじまり、単に「意識を変えるもの」が紹介されているにすぎない。
それはコーヒーだったりアルコールだったりチョコレートだったりもするが、もちろん覚醒剤もシンナーもある。ほかの本に多い「ドラッグ=麻薬」といった単純な図式で語られる作用や成分などのゴタクではなく、どちらかというと既に常用している人やこれから服用しようとしているジャンキーに対して、自分がなにを摂取しているかを知ってもらい、間違った使い方をさせないように指導する。そんな教科書的な一面もある。 もし米国でドラッグのすべてが解禁になったとしたら、この本あたりがハイスクールの授業に採用され、みんなラリパッパになって滅びるんではなかろうか。 |
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1997/03 putdown |