これが麻薬だ

著者:検持加津夫

発行:立風書房

価格:1,860円

内容密度 ★    
マニア度 ★★★★★
すごい度 ★★★  
怪しい度 ★★★★★
お買得度 ★★★★★
 完璧な「勘違い」を冒してしまったすばらしい本。

 内容は教科書的で「麻薬ってこんなにコワイんだよ」という主旨で作られているのだが、まず紙面がコワすぎてて一般人が寄りつかず、明るいジャンキーにしか売れてないと思われる。
そして内容のほうも、巻頭のカラー写真がこれがまた素晴らしい。よくぞ集めたと感心するほど色鮮やかなケシや麻の写真がきらびやか並び、ほれぼれさせてくれる。
が、しかし本編になると突如一変して脅迫的なジャンキーの白黒写真となり、こわそうなにーちゃんやチンピラ系陰鬱シャブ世代の廃人達がウゲ〜となっていたり、お縄になって今にも暴れ出しそうなパンチパーマのおじさん達が墨入りで載ってたりして、「いやあシャブってホントにこわいですねぇ」としかコメントできない。

 今時こんな人達いないよ、みたいな時代錯誤な雰囲気を思う存分味わえることから今最高にクールな写真集として脚光を浴びている(と思う)。

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昭和35年から麻薬の写真を追いつづけてきたというフリーカメラマン検持加津夫氏の写真集。“覚醒剤やめますか、それとも人間やめますか”的なダークでマッドなジャンキー達と、それとは対象的な色鮮やかな麻薬の写真が綴られている。まだ売ってるところがすごい。
【 ISBN 】4-651-80023-8
【 書 名 】これが麻薬だ
【 著 者 】剣持加津夫著
【 概 要 】1984.11発行/\1,800/[寸法]21cm A5判/[頁] 150p/[重量] 340g/[書籍小包〒料金] \310
【 分 野 】写真・工芸
【 形態/対象 】単行本/一般 [C分類]0072
【 NDC 】368.8
【 取引コード 】8909
【 発行社 】(株)立風書房
 1997/03 putdown
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