電話の本

発行:三才ブックス

価格:1,000円

内容密度 ★★★  
マニア度 ★★★★ 
すごい度 ★★★  
怪しい度 ★★★★ 
お買得度 ★★★★ 
 三才ムックの顔であった『電話の本』シリーズ。三才ムックは売り切り本のようなので、1巻目はもう手に入らず、マニアな人達の間では高額なプレミアすらついているらしい。

 海のむこうのフリーカーはいわばハッカーの古代種のような存在で伝説化すらしているけど、日本のフリーカー事情はまたちょっと違う。もともとフリーキングはソフトやネットのハックと違って、NTTという日本にしかない企業の交換機や公衆電話を相手にしていただけに、どうしてもその各国固有の事情と技術を持ってしまう。

 日本の場合、もっぱらその焚き付け役はこの三才ブックスとマガジンランドだったように思う。特にテレカの変造・偽造のテクニカルな情報に関しては、互いの紙面で争われるようにしてし烈な解析競争がおこなわれ、NTTと両誌のイタチゴッコは社会問題にすらなった。

 いまではそのターゲットは携帯やピッチ、各種サービス全般への攻撃に移り変わり、フリーカー達は夜を徹してコツコツといかがわしい解析に精を出してはネットの水面下で暗躍しているといったところか。

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フリーカー達は根暗な方々が多く、なぜか自分を明かしたがらない気質があるように思うがいかがか(それは偏見デス)。←すみません
なし
 1997/10 putdown
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