世界ハッカー犯罪白書 |
著者:セルジュ・ル・ドラン 訳者:桑原 透 発行:文藝春秋 価格:1,800円 |
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コンピュータ全般の犯罪事例集のような本で、時代に名を残したような有名なハッカーからマフィア、どうみてもただのガキのイタズラや詐欺師など、とにかくいろんな悪党が登場して紙面上を暴れまくってくれる。 数多くのコンピュータ犯罪が簡潔にまとめられていて読み応えも充分ある。はっきりいって面白いのだが、収録されてる悪党のほとんどがハッカーとは言い難いただの犯罪者にもかかわらず『ハッカー犯罪白書』などといういい加減な邦題をつけてしまっているところで編者と出版社のアルツハイマーぶりが爆裂している。 内容も地味なんだから『コンピュータ犯罪白書』とかそのへんいいのに。狙ったタイトルをつけようとするからこうなってしまうんである。 |
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世界各国で起きた30件ものコンピュータ犯罪を一冊にまとめて紹介している。広く浅くコンピュータ犯罪を知りたい人にはもってこいの本でズバリお薦めだが、上の理由でいい評価はしたくない。原書はご覧のとおり『CYBER THRILLERS』。 |
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1997/03 putdown |