キーをたたく犯罪者たち

発行:ゆまに書房

著者:チャールズ・プラット

訳者:戸根由紀恵

価格:2,200円

内容密度 ★★★★★
マニア度 ★★★★ 
すごい度 ★★★  
怪しい度 ★★   
お買得度 ★★★★ 
 かなり幅広い分野にわたってネットの本質やハックというものをシャープに切ってくれている。さっそく付箋だらけのボロボロな本にしてしまった。

 ネットクライム、ネットセックスの2章で構成されていて、ネットクライムでは社会からみたハッキングの素性をハッカー達の取材を通じて正統なジャーナリズムの観点から伝え、一方のネットセックスはネットの視点からそのアンダーグラウンドな素性を紹介。AOLやIRCでのドロドロな社会問題ならぬネット問題を浮き彫りにしている。

 すべて取材を通して書かれているので陳腐な記事も少なく、ハックにしても衛星ハックを敢えて取り上げるなどして他誌とハッタリのない差別化を図っている。プライバシー問題や今後のネットテロ対策などもかなりつっこんだところまで書かれていて、同じ取材をしてみても日本のどっかのハッカージャーナリストさんとはまるで違う意気込をまざまざと見せつけてくれた一冊。

..............

.......

WIREDのレギュラーライターチャールズ・プラット著。気合入ってます。
なし
 1997/11 putdown
《 Return to Contents 》