コンピュータウイルスの恐怖

発行:早川書房

著者:ブライアンクラフ/ポールマンゴー

訳者:日暮雅通/久志本克己

価格:2,136円

内容密度 ★★★  
マニア度 ★★★  
すごい度 ★★★  
怪しい度 ★★★  
お買得度 ★★★  
 この本『コンピュータウイルスの恐怖』なんて堅苦しい邦題がつけられてるけど、原書は『APPROACHING ZERO』という列記としたコンピュータ犯罪モノの本で、本来ウイルスに関する本ではない。

 出版が1994年とあって、その頃クラック云々よりウイルスのほうが話題性が大きかったからこんな題名になっちゃったんだろうけど、編者のバカさ加減によって埋もれてしまった哀れむべき本の部類ではなかろうか。

 ワームやウイルスは言うに及ばず、VAX世代のハッキング黄金期の逸話が盛沢山でMoDやLodの話しなどもゴロゴロとでてくる。有名なハッキングの昔話は伝説化してほかの本を読み漁ればたいてい知ったところではあるかもしれないけど、翻訳モノにしては読みやすさと話題の豊富さにおいて群を抜いてるといえる。

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なし
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 1997/12 putdown
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