電脳犯罪対策虎之巻

発行:KKベストセラーズ

著者:伊藤正樹

価格:1,400円

内容密度 ★★★  
マニア度 ★    
すごい度 ★    
怪しい度 ★    
お買得度 ★★   
 ネット上でおきているプライバシー問題、エロサイトの摘発、パスハック、マルチや詐欺など、実際に法廷で争われてきた身近な判例をお手本に、日本の現行法ではどのような見解がなされているのかを著者の独断と偏見をまじえて紹介。だからなんなんだ、といった内容だが事件の顛末を知らしめることによって犯罪予防に一役買おうという魂胆が見え隠れしている。

 例によって肝心の自己防衛の手段などについてはほとんど触れてなく、なにが対策虎之巻だか理解できない。「すべては法にまかせておけ」という官憲主義的な姿勢で規制していけばすべてが丸く収まると思っておられる節がある。

 冒頭から「プロバイダー事業だけでなく、ホームページを作成するにも、免許が必要とされ、自動車運転免許のように簡単な試験を課した上で免許証を発行する。そして、あまりひどいことをするようなら行政処分として、持ち点を1点なり2点なり減らしていく」という斬新なアイディアを披露してくれてるあたりで、なにをいわんやである。

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なし
なし
 1997/12 putdown
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