海賊版ビジネスの世界

発行:宝島社

価格:743円

内容密度 ★★★★ 
マニア度 ★★★  
すごい度 ★★★  
怪しい度 ★★★  
お買得度 ★★★★ 
 ひと昔前までは「海賊版」といえばレコードくらいしか思いつかなかったけど(いつの話しだそれ)、世はいつのまにか海賊版で溢れ返ってしまった(香港ほどじゃないけど)。
 著作権が技術の足をひっぱってるきらいさえある昨今、どうせコピーされるものなんだから、シェアウエアや、むかしのネスケ社の販売戦略のように、コピーを逆手にとったマーケティングというのを、すこし考えてみてもいい時期のような気がする。

 今後は加速的にWAREZやMP3が流行って問題視されると思われる。なぜなら、ネットの普及にともなって、昨日パソコン買ったばかりのオヤジでも堂々と参入できる安易な世界になってしまったからだ。クリックひとつでン十万円のソフトや新曲が手に入る誘惑を、正義感だけで抑えられる根性をもっている人がいたら、それは人間として逆にアヤシイ。

 んなわけで、この本ではワレモノ、エミュ、裏ビデオはもちろんのこと、同人誌やアイコラ、果ては放送禁止番組ビデオ売買まで取り扱ってくれていて、なかなか面白い。違法スレスレ(いや違法だ)のなかに成長する闇商人達の実態を浮き彫りにしてくれる。

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ウラジミール氏が結構な枚数を書いている。ネタも筆もうならすものがあるので今後も期待値高し。
なし
 1998/01 putdown
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