殺人評論 |
著者:下川耿史 発行:青弓社 価格:2,060円 |
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『殺人評論』というものの扱われている事件は、えい児殺害、レイプ殺人、スワップ殺人、と例によって例の如く下川耿史氏らしい性的な原動力をもった犯罪に主眼が置かれているので、そうした性犯罪の詳しいあらましを知りたい人にはうってつけかも知れない。
後半のすべては大久保清の変態ぶりに費やされていて、ちまちましたローカルな性犯罪に比べ、いかに大久保清がヘビーな性犯罪者だったのかをいやでも知ることになる(その章は『現代犯罪百科』に掲載)。 それにしても人の性欲っていうのは殺人を冒すに充分な動機なんだなぁとつくづく考えさせてくれる一冊である。 |
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『死体の文化史』等で有名な下川耿史氏の本。 |
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1997/04 putdown |