ルポ・精神病棟

著者:大熊一夫

発行:朝日新聞社

価格:480円

内容密度 ★★★★ 
マニア度 ★★   
すごい度 ★★★★ 
怪しい度 ★    
お買得度 ★★★★ 
 閉鎖された精神病院のなかで起きている過剰な管理・拘束・暴力・薬物投与を自ら精神病を偽り入院して体験取材。そのジャーナリスト根性には感服だが、その甲斐あってめちゃくちゃ衝撃的なルポに仕上がっている。

 今でこそ精神病院内での人権は守られつつあるが、この記事が書かれた昭和40年代の精神病院といえばまだまだキチガイ達の収容所的な存在で、場所によっては刑務所より凄まじい環境だったようだ。
 ちょっとでも暴れようものなら看護人によるリンチか薬漬けが待ち構えていて、病院側は儲けのために患者をいつまでたっても退院させない。そんな誰も書かなかった精神病院の狂った病巣を鉄格子のむこうからにじり寄った問題作。

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 大熊一夫氏によるルポルタージュ。続編に『新ルポ・精神病棟』があり、こちらはこの本に登場する病院よりさらに病んだ精神病院、宇都宮病院でのリンチ殺人への責任追求などをおこなった。
【 ISBN 】4-02-260244-9
【 書 名 】ルポ精神病棟 朝日文庫
【 著 者 】大熊一夫著
【 概 要 】1988.3発行 \480/[寸法] 14.9cm
【 形態/対象 】文庫本/一般 [C分類] 01
【 NDC 】493.7
【 取引コード 】0042
【 発行社 】(株)朝日新聞社東京本社
 1997/04 putdown
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