突破者 |
著者:宮崎 学 発行:南風社 価格:1,800円 |
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「突破者」とは、家父長的原理に基づいた無茶者、つっぱり者のことをいうらしい。一世代前のヤクザや戦後復興期の叩き上げの成功者がそうであったように、無茶ではあるが一本筋の入った義理と人情に生きる人である。
著者である宮崎学氏は突破者としてのその半生をこの本にまとめ、軟弱な今の世代の若者にその生き方を支持されるまでになった。 ヤクザのボンとして京都に生れ、天性のガキ大将ぶりを発揮したのち中学生にして日共に興味を持った著者は、上京してほどなく早稲田に入学。オルグと日共早大細胞の行動隊として荒れ狂った闘争の日々を過ごし、その後解体業の社長としてヤクザな稼業で突破者の才覚を表す。はてはグリコ森永事件の際にはキツネ目の男として当局から疑惑をかけられる運命に。愚連隊、ヤクザ、社長、地上げ屋と人生を転がる宮崎氏はやがてヒットマンに狙撃までされてしまう。 |
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この『突破者』はアウトローから学生まで、幅広い読者層のなかでベストセラーにもなった。ホームページのほうは本書では開示できなかった裏話も。 |
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1997/09 putdown |