サイコさんからの手紙

発行:宝島社

価格:900円

内容密度 ★★★  
マニア度 ★★   
すごい度 ★★★  
怪しい度 ★★★★ 
お買得度 ★★★  
 『隣のサイコさん』に続くサイコさんモノ。今回は実録中心で電波さん達の実態究明に乗り出していて、実質的な2巻目にあたる。

 サイコさんはなにも特殊な人達でなく、あっちこっちで見掛けることができる。どこの街にも名物変人オジサンとよばれるサイコさんが一人や二人いるんではないだろうか。

 無数に増設されたカギのついた扉の中に棲む一家。歩道にチョークによって永遠と綴られた計算式。国道の中央分離帯に座り込んで物思いに耽っている労務者風のオヤジ。窓のすべてを目張りしてからでないと安心して寝付けない奥さん。真っ黒に塗り潰されたノート。書き出したらキリがないほどサイコさん達は身近に多く存在する。

 閉鎖されたなかでの社会生活が加速される現代社会のなかで、サイコさんたちは水面下で、しかし着実に増殖しているのであらう。

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なし
なし
 1997/12 putdown
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