公安警察スパイ養成所 |
著者:島袋 修 発行:宝島社 価格:1,300円 |
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著者である島袋氏はその昔共産党へのスパイ工作を行なっていて、若手の共産党員を籠めにしスパイに仕立て上げるところから話しははじまり、本編はそのスパイとの人間ドラマが柱となっているのだが、暴露本のたぐいだけに中野学校の教育事情や日共の体制についても資料が付されている。
それにしても島袋氏は金使いが荒く、また相当な酒豪だったようで、どうも読んでいて仕事をしているんだか遊んでいるんだか頭をひねってしまう節がある(工作活動ってそういうもんだけど)。と思っていたら案の定公安を追いやられた原因は酒で、その後興信所、スナック、芸能プロダクションの経営と軒並みお決まりのコースで悉く失敗し、ついには飛び降り自殺まで決心するが熱心な創価学会信者である島袋氏は神様に助けられるという、なんだかよくわからないオチになっている。 |
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元沖縄県警公安警察官であった島袋修氏の公安事情告白の書。警察勤務時代の体験談を書いた自費出版『公安警察の謀略を斬る−さらば桜よ』が反響を呼び、宝島から出版されるに至る。『宝島30』にも執筆していた。 |
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1997/04 putdown |